タイタニア#16反撃の烽火
正直じいさん号はどこぞの辺境の星にやってきておりました。やっぱりどこもタイタニアの手が回ってて補給もままならなくて大変だったらしい。パン一枚にも事欠くありさまで、餌をめぐってマフディーとワレンだったかが取り合いをしていたのだが、それと対比してタイタニアの方ではファン・ヒューリックというほどよく大きすぎないタイタニアの公敵をめぐってイドリスとザーリッシュの間でやっぱり餌の取り合いが起こっているのでありました。てっきり展望台にひとり残ったリディア姫がラドモーズあたりとエンカウントする展開か!とwktkしたのにそうではなかったがっかり感。バルはすっかりエストラード候の事件から立ち直って、きちんとジュスランの副官に徹しているな。
でもって、ファンが正直じいさん号に戻って来たのだけれど、よくここにいるってわかった的な意味でよく戻って来れたもんだ。それが疑問だったんだけど、ファンはこの星が辺境でそのうち正直じいさん号も寄港するだろうと踏んで待っていたんだとか。カサビアンカからどんだけ離れているかは知らんが、すごいな。
ファンが戻ってきたことでドクターリーの引っかき回すのも収まって、とりあえずお金がないのをなんとかしようってことで、タイタニアにわざと捕まってファンの身代金を頂戴してトンズラ作戦を決行することにしたらしい。
辺境だけあって規律もゆるゆる、長官は汚職に手を染めていて計画も簡単そうだったものの、副官だけは油断のならない人だった。
ファンの変装服とかカツラとか、都合よくあるもんだ。
正直じいさん号のみんながそうして情報集めしている間に、ドクターリーがヴァルダナでのクーデターとザーリッシュ卿がファン・ヒューリック討伐を正式に任じられたことを調べてくれた。この最高会議で、イドリスがザーリッシュを煽っていたけれども、野心むき出しだなー。いかにも敵を作る奴だ。アリアバートの言ったことは何を今さらだとは思った。ジュスラン卿はきちんとザーリッシュの根回しに応じて味方して、それでザーリッシュ卿の望みどおりに討伐の任務がやってきた。ってことは残りの話数からしても原作二巻相当でおしまいなんだろうか。
ザーリッシュの討伐隊が来る前に計画実行しちゃおうってことで、景気づけに酒をかっくらっていたのだけれど、ファンは寝付けなくて起きていたらコーンコーンと謎の音が。何かと思えばミランダとあの声が出せなくなった人が正直じいさん号のメンテをしてくれていた。声は奪えても意思は奪えないとか、ミランダかっこいいこと言うじゃないか。さらに、ファンもさらっと正直じいさん号を「帰るところ」とか言っちゃうし。もうすっかり仲間だな。