花咲ける青少年#4長き夜の明ける日
前回、ユージィンのお宅に向かう途中で車がエンストしちゃってたところにちょうど執事さんが来て無事にボルカン家に到着できましたー。
でも花鹿(と寅之助)の姿を見たユージィンは帰れ!と一喝。したものの、ユージィンの二番目のお兄さんが花鹿のバーンズワースの娘というのに媚びて宿泊させてくれました、と。アメリカにユージィンを迎えに来たのは上の兄だったけど下の兄までさくっと花鹿の見た目とか知ってんのですか。
客間に通された花鹿は、ユージィンから夕食は外してくれと切なそうに頼まれたもんだから頷いたけども、その直後に執事さんから今日いっぱいユージィンから目を離すなと依頼されて何が何やら。明らかに何かありそうで事情を窺ったところ、やっとこさユージィンの事情が判明。
ユージィンと父と兄二人があんまりにも外見が似てないだとか、前回だったかの最後にユージィン母の妊娠時期がおかしいって話があったけど、やっぱりユージィンは父とは血が繋がってないんだとか。
そもそもユージィン父はユージィン祖母と顔が似ておらず、ユージィン叔父のアランが祖母とそっくりで、顔が似てるアランをユージィン祖母は溺愛していたとか。その叔父は放蕩しまくりで、ユージィン父が再婚しようとした秘書を寝とったりとやりたい放題だったものの植物状態になっちゃいましたー。ユージィン祖母は自分の血を残せないと散々なげいて、自分の存在丸否定されたユージィン父は植物状態なだけで他は正常なアランの精子を凍結保存しつつ、ユージィン祖母の遠縁で面影が似ているクリスティンを半ば無理やりお嫁さんにして、人工妊娠計画成功しましたと。
ユージィンがそれを知ったのはクリスティンの日記を読んだから。覚えがないのに妊娠したらそりゃ普通に混乱するだろうし、普通より繊細な人だったらしいからなおさら。むしろ無事に出産までこぎつけたことがすごい。妊娠してる最中に自殺未遂とかやりそうなもんだ。
ユージィンはそんな経緯もあって、クリスティンと同じく20歳を迎える前に自殺しようと考えていたんだとか。
そうしたことをすべて知った花鹿はクリスティンが飛び降り自殺したのと同じ客間にいたユージィンを、鏡に映った姿を撃って、これで死にがたっていたユージィンは死んだんだと説得。丸く収まってよかったなー。ユージィンも死にたがり状態から一皮むけていい男になりました。花鹿はユージィン=ムスターファの確信を深めていたけど、花鹿を迎えにきた立人にユージィンを愛してる!一緒にベッドで寝た!なんて言ったらそりゃ驚きでサボテンの鉢だって割っちゃうさ。立人はユージィンが肩を軽く叩くなんて仕草にやっぱりムスターファ?とか思っていたけどいやいやいやいやそれはないだろー。たぶん。