グインサーガ#13海へ
ケス川を下ってやっと河口の町まで来れました。ノスフェラスでえらく遠回りしなかったらあっさりここまで着いていたんだな。ノスフェラスではグインの力と腕っ節とかでなんとかなったけど、人間の町ではイシュトヴァーンの知恵がいるから、イシュトヴァーンが一人で街に行って後のみんなは町の外でお留守番。夜になっても戻ってこないイシュトヴァーンにリンダがぷりぷり怒っていたら、グインが唐突に自分は一緒に行かない方がいいのかもしれないとか言い出しおった。やっぱり豹頭ってのは目立っちゃうから、ということなんだけどもそれでリンダがあっさりそうだと頷くはずももなく。ところが先週変なもんに覚醒しちゃったレムスはそうした方がいいかもしれないとか言い出すんですねー。グインの言うことももっともだけど、リンダはグインがいないとダメだ派だから恩知らずなことを言いだしたレムスを平手打ち。リンダにとってレムスはこれまでずっとそうだったように気弱で自分が指図してあげないといけない相手なんだな。
一方そのころクリスタル。
一人たそがれていたアムネリスのところにナリスがやってまいりました。アムネリスと正式に婚約したから宮殿内だけだけども自由になったんだとか。アムネリスがモンゴールで氷の公女と呼ばれているのを聞いたナリスは、それはまだ氷を溶かす炎に出会っていないからだとか言うからギップリャギップリャ。そして夕暮れの光を浴びるアムネリスの髪に、光の公女というんですねー。イシュトヴァーンが最初に言いだしたことだけども光の公女って誰のことなんだ。アムネリスはこれまで公女という立場もあってこんなもの言いをする男と会っていなかったのか、不愉快がる一方でアレですよな。パロの秘密を教えるから一人でヤヌスの塔に来るようにとナリスに言われていたけども、それに鎧に剣まで帯びて行くアムネリスの防御っぷりはすごいわ。あとやっぱりアムネリスの侍女は可愛い。
塔の地下でいきなり魔導士が現れたりとか、この世界には魔導士ってのがふつーにいるもんなんですか。先週アストリアスを暗示で引っかけたマリウスからリンダとレムスの状態とグインのことがナリスにも伝わったけども、まだノスフェラス近辺にいるよくらいのもんか。一話以来の出番の古代機械をアムネリスに披露して、どこまでも肩ひじを張るアムネリスを古代機械の中に放り込んで無理やり屈服させるナリスのサドっ気はすごいな。こういう荒療治でないと心を開かないからとか言っていたが、アムネリスが自分を心から愛するとか言っていたが、いやいやそれはないから。アムネリスがさっぱり騙されているのに、そのうちみじめにポイ捨てされる未来しか想像できんわ。
港町でイシュトヴァーンが首尾よく船に乗れる手配をしてくれたけれど、そこでリンダはクリスタルでのことを教えられておりました。ナリスとアムネリスの婚約を汚らわしいとか言うのか。モンゴールに征服されたってのになに婚約なんてしてるんだ的なものなのかね。何か考えあってのことと思わないあたりはまだリンダは潔癖で子供なのかね?そんなリンダにレムスは、アルゴスだったかについて自分が正当な王位継承者だと宣言すればおkというのです。そうすればアムネリスはベックと並んで第4王位継承者になるだけだと。町に入る前と同じくなんだか様子がおかしいレムスにリンダも訝るものの、変なもんに憑かれたようなレムスは船に乗ってからもさらにやってくれるわけですよ。グインは特に目立つから別行動して船に乗るわけだけども、グインを待たず出港しようとする船長にかみつこうとしたリンダをレムスは冷静に止めておりました。元々船には女は乗せるもんじゃないって感じなのに余計に騒いで女だとばれる危険を避けようってわけだ。そんなレムスをリンダが「私に指図するのね」とか言っていたが、そもそも指図ってのがなんという上から目線。しかもたぶんリンダは自分がそうやってレムスを無自覚でも下に見てるのに気付いてないから余計に性質悪いな。何はともあれグインは無事に船に乗り込んで出港ー。なんとなく船が難破してみんな離ればなれとかいう展開な気がする。