花咲ける青少年#23決別

花鹿がユージィンの髪が伸びたねって言ってるのにやたら寅之助が反応していると思ったら、髪を切ると言いだすのを止めようとしていたのか。花鹿の恐ろしいスープの出来に見れるように不器用人間だから止めたってのに、不器用の自覚がない花鹿ときたら寅之助はユージィンが好きだというおかしな理由にたどり着くんだから困ったもんだ。好きだというよりきれいな人を無残な見かけにしたくないという動機じゃないのかね。


そのころラギネイではすっかりクインザ無双になっておりました。まだ侍従長にはなってないのか。特殊警察だっけ?近衛のほかに変な部隊ができてたりしておりますな。ラギネイで起きた北部の反乱は反乱分子が絡んでいるとかナジェイラが噛んでいるとかなんとか。なんで反乱なんか?と思いきやナジェイラは退屈だからそんなことしたらしい。もちろん反乱に助力したなんてのが明らかになったらナジェイラの王位継承権なんてなくなるに決まっているけど、ナジェイラは王位なんて要らないからモーマンタイ。クインザのちらつかせた王位というえさに頭を下げさせて水をぶっかける相変わらずの女王様ぶりだった。ただ今回の相手はクインザなのでやられっぱなし圧倒されっぱなしじゃないんですよ。ナジェイラの手からコップを取って水をぐびーっと飲み、さらにささっと逃げ出したりして何がしたいんだと思ったがナジェイラとしばしの侍従とかいうインドア職業に相応しくない超アクションを繰り広げておりました。後ろ足に階段を上るところとか、普通は無様にすっ転びそうなもんなのにな。クインザの武令の原因を訊ねたナジェイラに、つまり退屈を紛らわせたら死の名誉を与えてほしいってことなのか?クインザはラギネイの腐ったうみを出しつくしてルマティに王位を継がせたいのか死の名誉優先なのかよくわからん。


さて一方アメリカではエディがやってまいりました。ユージィンは親友呼ばわりに否定はしなかったあたり結構初登場の頃よりも人間がまるくなったもんだ。エディはラギネイの現状を写真に撮ってきておりまして、特務警察別名処刑部隊なんていう部外秘もいいところの隠し撮りまでしてきおった。その話をルマティも聞きつけて、ネットに動画が上がっていた北部の反乱のことと言いそんなラギネイの現状と言い、スラムができているとか税率がマジパネエとかそもそも汚職がまかり通っててもうどうにもならん状況だったとか、そういうことを知ってショックのあまりその場から駆けだしちゃうのでありました。それでも衝動的にラギネイに行く!とならんのは成長だわな。ルマティを追いかけて行ったものの花鹿にかけられる言葉はなくて、それが悔しいんだとか。そうしてちょっとしょんぼりな花鹿のところにタイミング良く来るのが立人。変わらないものなんてないと言いつつ立人だけはずっと変わらないとかなんとかめちゃくちゃ恋人の雰囲気すぎる。
ルマティは国の現状を知って、そんなところまでラギネイを追いやってしまった兄についに決別する決心をするのであります。てっきり今回でノエイ少尉がやってくるかと思ったがまだなのか。

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花咲ける青少年#22リポーズ

ユイが出てくるとなごむなぁ。ラギネイがらみのごたごたと無縁の子だからな。ヘリコプターでのニューヨーク観光にテンション上がりまくりなのがかわいいもんだ。
ユイを迎えに行ったのは寅之助だったけど、花鹿はユイを迎えに行かんでユージィンに連絡を取ろうとしていたらしい。ユージィンのお母さんの命日が近いからってことらしいが、ユージィンの義姉に邪魔されて連絡が取れないんだとか。ああいつものユージィンのあれかと思えば案の定。相変わらずユージィンはほいほい女を釣っちゃうんですね。その義姉のイサベラがラギネイにホテルを作る計画があるってことでラギネイの現状を話してくれたけど、前回の即位式から今回までに半年流れた間に随分ひどいことになっているんだそうで。ユージィンが花鹿から連絡があったか?と聞いただけでうろたえるとはイサベラもまだまだだな。ユージィンはホテルのメイドさんに頼んで花鹿から連絡があったのを知り、さっくり身一つでカードとパスポートだけ持ってニューヨークに向かったのでありました。

花鹿のお宅についたユイは、そういえば初対面だったルマティと出会っておりました。いきなりなんで英語かと思ったが、ユイは英語を話せないネタと普段は花鹿とは英語で話してますってことか?しかしルマティが一年そこらですっかりおとなになってたのにはビビった。見た目もそうだが中身もなんという成長ぶり。あれだけのことがあれば否が応にも成長するってことか。ユイの到着を知って駆け付けた花鹿は、ルマティとユイの目の前で漫才みたいないい合いをするし。仲良しだな。ユイはルマティを最初に見て王子様だと感じたんだとか。なんだ?隠せないロイヤルオーラ?

そのころ香港だったかでは立人がファン家のお仕事をしておりました。プラネットテレビとかいう放送事業を始めたんだとか。その社長を例のトンセンおじの息子に任せたのをトンセンおじがまた絡む絡む。小悪党な感じだったがしかしこの人これからアレだからなー。
大統領との会談なんてどうせ寄付を無心されるだけだから無視して花鹿のいるニューヨークに向かおうとした立人のところにメッセージカード。イニシャルC.Rでカールと勘付くとはすごい。カールはいよいよイズマル殿下を擁立してラギネイに介入するとか言い出して、まだそれやる気だったのかと思ったが父とは対立状態とか言っておりましたな。それならイズマル殿下擁立とかしなくても、と思ったがさすがにルマティ擁立とかはまだ無理か。しかしイズマル殿下の王位継承権は第二位ってことは第一位はまだルマティなのか?半年も前に亡命したんだしそれはない気もするが。

そして今日の最後のセリフ。ルマティがユイのセリフで唯一わからんかった単語が「バイト」ってそりゃそうですよねー。働いたことない天上人らしいお言葉だ。

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花咲ける青少年#21忘れえぬ日

アメリカに戻っていた花鹿たちはまたラギネイに一カ月ぶりに戻ってきたらしい。戴冠式だから封鎖が解かれたんだとか。
車の中では立人がやたらと考え込んでいるし、花鹿も花鹿でハリーが言った夫探しが終わった時に聞かされる自分の重い運命ってなんだろうかと考えてやっぱり暗くなっていたけれど、そんなところへ同乗するはめになるとか寅之助はかわいそうに。まだラギネイに戻るわけにはいかないルマティがかわいそうだってので花鹿もちょっと元気を出して、市場によって何やら元気の出るものを作ろうと思い立ったらしいが寅之助の反応からして花鹿はメシマズなのか。ホテルでグツグツと何やらまずそうなスープを作っているところへ、立人の携帯にハリーから一人で来いとお呼び出し。マズイ飯から逃れられて立人ラッキーだな。一人でまずそうなスープを味わうはめになりそうだった寅之助だったものの、ユージィンが来てくれて、さらに花鹿のスープをこともなげに「飲めなくはない」とか言って飲んでいたけれども、それもこれも愛の力であって寅之助にはやっぱり激マズの失神するようなお味なのでありましたとさ。


ハリーと会った立人は、花鹿が背負うことになる重い宿命とはラギネイ王国に深くかかわっているのではないかと訊ね、ハリーもきちんと自分はマハティ前王の実の子だと教えてくれておりました。ハリーが自分の出生の事実を知ったのは14の時、キャスリーンと結婚したあの新聞記者だった人が14歳から大人という持論だからそういう妙に半端な年齢だったのか。そうと知ったハリーは立人いわくの石油業界の七不思議であるラギネイの利権のことで、バーンズワースがピンチだった時にマハティが動くのを待ったし、やっぱりマハティがおそらくは側近の大反対を押しのけて助けてくれたことで許せたものらしい。
ハリーは誰にもこのことを言ったりしないもののやっぱり事実はどこからか漏れるもので、花鹿は王家直系の血を引いているからそれが明らかになれば何かとよろしくないから、花鹿の婿選びとはすなわちハリーに変わって花鹿を守ってやれる存在を探すことなんですね。その意味で立人はダメだと。ファン一族が最優先だからね、仕方ない。つかユージィンはともかく、それならルマティとかカールもなかなかダメじゃないの?と思うが立人ほどでもないからいいのかね?


久しぶりに出て来たノエイ少尉はラギネイに潜伏しておりました。でも近衛兵に化けてソマンドと接触しようにも、近衛の閲兵は廃止されたとか、それどころか軍内部を改編したとか、そういう変化を嫌うソマンドがやりそうにもないことにクインザの影をかぎ取るノエイ少尉は確かな嗅覚持ってるなー。ソマンド殿下は即位を目前にして王位へのプレッシャーでペチャンコになりそうだったけど、クインザの舌八丁でなんとか頑張って戴冠式に向かうのでありました。その背中を見ながら、クインザが悪子安全開なモノローグを吐くんだから怖いな。


戴冠式前にルマティを覗いた花鹿を取り巻く皆様が集まっていたけども、抱きつかれて赤面するカールカワユス。前回ハリーに花鹿の夫の話をされたからってだけじゃないよね。純情な男だ。寅之助が各国セレブの皆さんに気後れするのは非常にわかるし、そういうものを花鹿がさっぱり理解しないのもまったくもって予想通りすぎるな。ここでユージィンがエディからノエイ少尉のことを聞いていたけど、ノエイ少尉は強硬手段に出ちゃったりするのかな?
戴冠式がテレビ中継されていて、それを暗い部屋で一人ぼっちで見ているルマティがさすがにかわいそうだった。

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花咲ける青少年#20ターニングポイント

ハリーが会いに来たよの巻。


ラギネイで子安に会ったとルマティに伝えてもルマティはちょっと成長したので取り乱したりすることなく冷静でありました。本当に成長したもんだ。ルマティが花鹿に聖布の誓いを拒否してくれと言いだしたけど、聖布の誓いってなんだったっけ?上海だったか香港だったかにいたころに無邪気にそんなことをしていた気もするけれど随分昔のことだから忘れちゃったい。花鹿との誓いが重いと、背負えないと弱音をルマティが吐くものの、花鹿はお互いにもっと愛する相手ができるまでは誓いは有効だと言うのでありました。花鹿がナジェイラとケンカしています状態だと知ったルマティが驚愕したのには笑った。やっぱりナジェイラはそういうキャラか。蛇とはまたぴったりな表現だ。ソマンド殿下はよくわからんけどイズマルはナジェイラの神託に全服従でしたよな。ルマティは、たかが巫女よりも王の方が神に近いのだからと神託なにそれとさっくり一蹴しておりました。そういうルマティを花鹿は高飛車だと評するけれど、ルマティ的には誇り高いと言って欲しいものらしい。自分にはこの体と誇りしかないのだからと。ルマティが成長しすぎてて感動さえするね。こうまでルマティが成長したのも教育係を自任する立人のおかげだな。
立人が花鹿を呼びに使いをよこして、一人そこに残って夕陽を眺めていたルマティの前にハリーがやってきました。何気にハリーとルマティは初対面だったのか。庭師か?とか言われてたのにはちょっと笑った。ハリーは何事も終焉なくして始まるものもないのだから夕日が美しいのだと語って、ラギネイも事によっては終焉を免れると、ルマティに王になれと言うのでありました。それがまるでルマティの目には亡き父に見えたらしい。まあハリーとルマティ父は異母兄弟になるのかな?そういうふうに見えるものかも知れんね。
ハリーとの出会いはそうして結構衝撃的だったからか、ルマティは父(みたいな男)に会ったと言って花鹿と寅之助を頭大丈夫?的な意味で心配させるのでありました。でも立人はともかく花鹿まですぐにハリーだと冊子をつけたのはちょっと意外だ。ここで、花鹿は立人にハリーと最初に勝負している夫探しの3人の候補がルマティとユージィン、カールじゃないかと伝えて立人に自覚させてその気にさせるのか。兄ぶってると一番傍にいられるけど本当に一番にはなれんのよね。立人の苦悩も今までおいしいポジションだったんだから仕方ないわな。

ハリーは続けてユージィンに会いに行った模様。ユージィンは行きつけのレストランにいたところ、同じ大学の同じ講義を受けているとかいう女二人に逆ナンパされそうになったものの、いつものごとく昔のひどい女遍歴を暴露してさっくり撃退しておりました。普通の女はちょっと顔がいいとかい絵柄がいいだけだと、何人も自殺に追い込んでるとか何股当たり前だとかは引くよね。そういう光景を隣の席から背中合わせに聞いてたハリーも悪趣味だなぁと思ったが、女どもに逆ナンパされたから声をかけそびれたとかそんななのか。ユージィンはハリーのことを一目でミスターバーンズワースと気づいたけども、面識があるの?社交的に常識なの?公園の屋台のホットドッグをユージィンは食べてくれません。一流のものしか食わんというポリシーらしい。だから、世界中からそうした一流がなくなったらさっくり餓死を選ぶんだとか。なんというお貴族。ルマティにも聞いてたけどユージィンは花鹿を愛しているかと問われて熱烈というかなんと言おうと、それは愛とはなんだかちがう的な感じのことを言っておりました。良くも悪くもユージィンは普通じゃないね。
でもって三人目のカールはローゼンタールが経営しているスポーツクラブかなんかで運動に勤しんでいたけど、高校の同級生にインサイダー取引を強要されそうになって昔の関係を暴露すると脅されるとか、あれ?結構爛れた関係だったのか。姉が3人もアレだから女嫌いは当然としてもそこで男に行くもんなの?それとも誘われただけ?さすがに唐突過ぎてびっくりした。しかしてカールは脅しなど鼻で笑って、スキャンダルを暴露されても屁でもないと一蹴しておりました。やっぱりここで脅しに屈するようじゃ小物だもんな。そんなところでハリー登場してカールもびっくり。そりゃそうだよな。カールの同級生くんはさっくり追い払って、老ネルソンはもう企業家的に敵じゃないと、ローゼンタールを支えているのはカールだと言った上でいつもの花鹿が好きか?の質問キター。ルマティに負けず劣らず赤面してくれるカールかわいいのう。


カールを動揺させてから車に乗って社に帰ろうとしたところで、居所を突き止めた花鹿がやってきておりました。花鹿は夫候補(仮)の三人を好きではあっても、どう見てもこれは友達としての好きどまり。そんな花鹿にハリーが花鹿母のキティの話をしてくれました。キティはハリーのボディガードとしてやってきた警官だったんだとか。キティに会うまではハリーは女と付き合うのは一種の契約だと考えるような淡泊な人で、でもふと気づいたらキティに惚れていたんだとか。

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花咲ける青少年#19おさえられない気持ち

いつ見ても普通の服を着たクインザは子安声を聞かないとクインザ?という感じがして困る。伝統の装束だと目立ちすぎるから仕方なく、ということらしいけどそういえば頭の布すらもつけてないのか。宗教に敬虔なればたとえ服はどうでも布だけはつけてそうなもんなのにな。クインザはルマティ誘拐のことを聞きに来たんだとか。ルマティ誘拐事件はクインザの完全に預かり知らないことで、花鹿も詳しくは知らないんだと聞いたらそれならいいと帰って行こうとするのでありました。花鹿が一緒にアメリカに行こうと言っても、ラギネイを離れるつもりはないんだとか。仕えるのは国だとか言っていたけど、なんだかんだいってやっぱりルマティを王位につけるつもり満々なんだな。脳内の将来の王位についた姿もルマティだったし。


一方カールはお家に帰っておりました。テキサスってことはアメリカだよな。ローゼンタールってそっちの方の財閥なの?カールにはちょっとお顔が残念で性格はもっと残念な感じの姉が3人もいるらしい。あんなのがいたら女嫌いにもなるな、仕方がない。でもカールも母親ネタでいじられっぱなしじゃなくて、いまいちできの悪い姉を一人一人突っ込んでおりました。
カールの閉所恐怖症も子供の頃に姉にいじめられたからか。そうしてうっかり閉所恐怖症のことを思い出して発作に見舞われそうになったけれど、花鹿のことを思い出して発作回避するのでありました。執事のおっちゃんが言うには発作の前兆が出ても発作が起こらないのは初めてのことらしい。よかったねカール。
カールが家に戻ってきたのは父ローゼンタールが呼びもどしたからだとか。ラギネイにおける状況やらネマワシやらを聞かれて、特にナジェイラが花鹿への敵対心からローゼンタールに有利なことになりそうなのにご満悦。でもイズマル殿下が即位してもなお状況はそれで安牌にはならんのだと。父ローゼンタールは莫大な費用をかけてハリーの出生を調べたんだとか。相当厳重に秘密にしてあったんだろうにそれでも漏れちゃうもんなのか。


同じくアメリカの立人のお宅では、負傷療養中の立人の元にトンセンおじがやってきて嫌味言いたい放題。しかしさすがにファンの総帥なのに危険を冒したってのは言い訳できないしな。でもトンセンの動機は立人の心配なんかじゃないしなー。最後にローゼンタールを切れと告げはしたものの、言ったところでトンセンがじゃあそうするとか言ったら逆にギャグ。トンセンとの話を窓の外で聞いていたルマティが入ってきて、トンセンに腹を立てていたけどああいう公然と対立してくるタイプだから立人には読みやすいとかなんとか。そうやって侮ってると足元掬われるんじゃね?
すっかりルマティと立人が仲良しになっていたが、一流の政治家超一流の政治家って話になって、立人は政治家って言うより実業家だからそんなことを言いだすのもちょっとあれ?という気はした。まああれだけの規模なんだから政治にだって食い込んでいくんだろうけども。


ラギネイでなぜか花鹿がアメリカに帰れるように自家用機の離陸許可が下りました。クインザは花鹿が帰りたがっているとも知らないし、なんで?と不思議展開。当然許可を出すはずもなく邪魔しようとしているナジェイラはそれを知ってただじゃおかないと怒髪天だったけども、許可を出したのはナジェイラ父だったらしい。巫女の家系だからかお父さんは婿なんですかね?ナジェイラ父に頼みに来たのは首相で、そうするよう首相に命令したのは首相が王族に逆らうのを厭わなくさせるほどのお方、つまりマハティ神座王陛下だとか。そういえば王位を退いたらどうのこうのっていつぞやルマティが言ってたな。亡くなったのはあくまでルマティ父だからマハティはまだ生きてるのか。
そうしてアメリカに戻ってきた花鹿は立人の無事を確認するべく押し倒して服をはごうとするのでありました。うん、まあね、誤解は生むね。
立人の命を張った行動のおかげですっかりまるくなったルマティに、花鹿はクインザのことを話したところで以下次週。

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花咲ける青少年#18オポジション

2週間もやってくれないとか、さすが3クールもある余裕編成は格が違うぜ!


うっかり見逃さなかったかとちょっと心配だったけど大丈夫だったみたいです。
花鹿と寅之助とユージィンがナジェイラに招待されたところから。ナジェイラは花鹿にいたく挑発的だけど、花鹿はいつもの調子でさらっとスルーしっぱなし。傍で見ている寅之助のひやひや感が伝わってきすぎて胸がちくちくするわ。
ナジェイラが面白い趣向を用意したとか言っていたが、カールと鉢合わせさせるってのがそれ。でも花鹿はバーンズワースとローゼンタールの間での確執があるからって自分たちまでいがみ合うのはおかしいと、やっぱりカールと友達になりたいのを諦めてはおらんのです。20年前のことを知らなかった花鹿はカールから教えてもらうのでありました。20年前、ラギネイで膨大な採掘量があるらしい石油の採掘権に一番いい条件でローゼンタールが名乗りを上げたのに、実際に採掘権を得たのは倒産しかけだったバーンズワースで、それを契機にバーンズワースは大財閥になった一方でローゼンタールは落ちぶれたと。どうしてマハティがバーンズワースに採掘権を与えたか、表向きは謎のままだけど本当のところは親子関係だからとかなのか?
花鹿の友達になりたい攻撃に、さらに花鹿はカールに詰まらないウソはつけないいい奴だと言ってさらにアタックするのでありました。
そんな光景をナジェイラが見ていたのが実に不穏。


一方アメリカでは、前回(だっけ?)ルマティのために肩貫通のけがを負った立人にすっかりルマティが懐いておりました。あそこまで本気で心配されて怒られて、王族としてそういう存在がさっぱりいなかったからそんなふうにされると懐くスイッチが入っちゃうんだな。立人がけがをした1件で傍にいられなくなって、嬉しいでしょう?と立人が言うのに「さびしい」だったっけ?本音をポロッとこぼして真っ赤になるとかルマティはかわいいなぁ。怪我の心配をして、怪我に障るからでて行こうとしたルマティに今日習ったというフランス語でおさらいしてくれるとかすっかりこの二人仲良しさん。そういうのになぜかセズンが懸念していたけども、ソマンド殿下みたくまたルマティが裏切られないかと心配だったわけですね。まあ最初のうちはそういうこともあったかもしれんが、ビジネスだけで自分の命をなげうつほどにルマティを救えやしませんよな。


ナジェイラと一緒の飯を食っておりましたが、カールは小食なのねとか女嫌いなのねとかナジェイラがカールに絡むこと絡むこと。嫌いだから嫌がらせ楽しいです^^なのか?ユージィンが自分も女嫌いだとか小粋なジョーク、じゃなくて女というのは男には永遠の謎だから苦手だとか言っていたけど、ナジェイラは今回のターゲットは花鹿だからユージィンにはあんまり構ってくれんのですね。
花鹿と二人でお庭でお散歩しながら、ナジェイラは花鹿が恋心にあんまりなくらいの鈍感さで立人とかユージィンを縛りつけていると指摘するけども、花鹿は二人とも大人だから自分の意思で行動できる(からそれはない)とさっくり否定。いやいやそういう意味じゃないんだよ。
花鹿にとって立人は大切な兄でユージィンは魂が最も近い存在か。そういう言い方にルマティだったら勘違いして喜ぶだろうとナジェイラも嘲笑しておりました。それで、ルマティの名前が出たついでに、情報規制で国外のことがわからんでいた花鹿にルマティを連れ戻そうとしてそのどさくさで立人がけがをしたと意地悪く暴露。
それにさすがにはっとした花鹿がラギネイから帰ろうとしても、ナジェイラがここは自分の国だと高らかに言って返さないと宣告するもんだからねじ曲がってるわな。そんなナジェイラに花鹿は本気で怒ってくれる人がいなかったんだ、それって悲しいと憐れむ言葉。プライド高そうなナジェイラにはそういうことを直で言ってはいかんのじゃないか。
玄関で待っていた寅之助の心配はやっぱり当って、ナジェイラとケンカしてきたという花鹿に頭を抱えていたがそりゃそうだよねー。さすがのユージィンもすごい顔してたし。それでも花鹿はナジェイラと友達になりたいというんですよ。変わった子だ……。ただ、花鹿も単なるアホの子じゃないから、ナジェイラと自分はぶつかってしまうんだと理解してもいるんですが。
ところでなんで花鹿はいきなり色っぽいとか言い出してんの……そりゃ笑うよ。大爆笑だよ。
ホテルに戻ったら部屋の前に誰かいるー!部屋の中で待っていたのは久しぶりのクインザでしたー。普通の恰好してるとあれ?誰?と思っちゃうな。

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花咲ける青少年#17届かぬ思い

誘拐されたルマティを助けに行ったものの、立人まで捕まってピンチですーという状況だったのだが、立人付きになった新米護衛のアーネストとやらは本当に殺られてたんですね。なんというシビアなアニメなんだ。
立人は肩を撃たれていたけども、背後にも弾痕があったから貫通していたのか。弾が体内に残るよりはいいって言うが、でもやっぱり痛いよな。あんな怪我を負ってるのに痛そうにするだけで見た感じ普通な立人すげー。

立人は誘拐犯に自分を開放したら身代金として一億ドル、さらにルマティの分も二億ドル払うといいだして揺さぶりをかけおった。さすがにアニキと呼ばれるサングラスのおっさんは一蹴したものの、ブライアンとかいう手下は三億ドルに心が揺れている模様。これが立人の言う楔なんですね。
やがて沖にラギネイからのお迎えが来てボートでお迎え船に向かうのだけれど、それにのるまえにさらに立人が揺さぶっておりました。三億ドルあれば人生やり直せちゃうんだぜ?しかも個人的な身代金だから犯罪がらみじゃないんで自由にパーっと使えるんだぜ?と。
それが功を奏してブライアンとやらはついに兄貴を裏切ったものの、立人はそもそもそんなもん払うつもりもなかったのか、ルマティだけ海に飛び込ませてボートのっとりキタコレ。危うく返り討ちになりそうだったけどもなんとか立人の援軍が間に合ってよかったよかった。
てっきりルマティはいつの間にかラギネイからのお迎えに連れていかれてた展開かと思ったがそんなことはなかった。

無事に海から救い出されたルマティは、どうして放っておいてくれなかった、自分にはバーンズワースがここまでしてかばう価値なんてないのにと随分なこと言いだしおった。それにカチーンときた立人の説教タイムですともよ。バーンズワースがルマティを利用するつもりだったらもっとうまくやっていること、ラギネイの原油利権だって原油産出があと30年持つかどうかであるし、そもそもこれだけ内乱でもめてる国に首を突っ込むのは美味くないと。ラギネイに今必要なのはカリスマを持つ指導者で、その稀有な資質をルマティは持っているんだと。でもルマティはそんなもんよりソマンド殿下と仲良くいたかっただけだから泣き崩れるんですね。やっと弱いところをさらけ出せたわけだ。

花鹿が言っていたように立人はファンの総帥として我慢しちゃうから、ユージィンが言ったようにルマティみたく常識にとらわれない相手と接するのが大切ってのが今回のオチだよな。あれだけ感情的に説教したんだし。
ルマティだって兄が大事で立てることをずっと考えていたんだから、カリスマだどうだって言われたって簡単にじゃあ王位を目指しちゃうお!とか思えやしないだろうしな。
ところでルマティが言ってたジョンって誰だっけ。それとルマティはセズンにきちんと謝っとけ。きっと死ぬほど心配してるに違いないんだから。今回のルマティ以上にボロ泣きしてるぞきっと。

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花咲ける青少年#16プライド

エディと一緒にイズマル殿下のお宅から帰るところからはじまりー。イズマル殿下、というかナジェイラからと言うべきか?無事に帰れてラッキーだったというエディにユージィンは王族がそんなマフィアみたいなことをするのかと言うけれど、ラギネイは50年前に石油のおかげで豊かになったもののそれまでは未開と言うべき発展途上国だったもんだからマフィアもどきな真似も仕方ないとかなんとか。無事に戻ってきたユージィンに花鹿は大喜びで、ついでについてきたエディがインタビューさせてくれと言うのもユージィンを助けてくれたから友達だと花鹿は快諾するのでありました。ともあれ、インタビューの前に花鹿にカールからの伝言を伝えまして。ローゼンタールとバーンズワースの家の確執がなければ確かに友達に普通に慣れた二人だよな。そうしたことをカールが乗り越えないと友達とかないわーとしか言えんが。そこへ、寅之助が花鹿あての二通の手紙をもってまいりました。一通は一ヶ月後の戴冠式への招待状。もう一通はナジェイラからのお誘い。寅之助は当然止めるものの花鹿は招待受ける気満々。寝るから後で起こしてと早々に寝入った花鹿に、エディは花鹿がナジェイラに似ているとか言い出しおった。ナジェイラがマイナスなら花鹿はプラスの方向に振れている、両極端に似ているんだとかなんとか。てっきりルマティに似ているとか言うかと思った。
そのナジェイラが赤く染まった月の下でくるくる踊っておりまして、一方そのころニューヨーク。先週決めた通りに従順になったふりをしていたルマティは、セズンからどうやってノエイ少尉がマレーシアルートで密航したかを聞き出しておりました。セズンは本当に素直と言うか疑うことを知らない子だな。とはいえ立人すらもルマティの演技にうっかり騙されてるんだから仕方がないか。密航ルートの知り方を聞きだしたルマティは、口止めしておく必要があるとか言いだしてセズンにお使いさせようとその手筈をつけさせてから、変装してセズンの代わりに屋敷を抜け出すのに成功。自由もいいけどやっぱり向こう見ずな王子様だなー。屋敷からクイーンズ地区までどんだけあるかは知らんが歩いて行くにはやっぱり遠いもんなのかな?ルマティの脱走にすぐに気付いた立人の指示で追ってきた追手から逃げるために、わざわざラギネイからの追手の方につかまるんだからルマティ殿下ダメすぎワロス。すぐにルマティ殿下もそうだと気付くんだけど、もう今さら走る車から逃げ出せないしどうにもならんのよね。立人直々に追いかけて、向かう先はきっとアトランティックシティでそこから船で出国すると読むとはさすが。新しく配属されたボディガードの人が19歳には思えないと言っていたがまったくだ。立人はファンの総帥として育てられていて、そういう擬態が染みついちゃっているんだとか。
無事にルマティ殿下が連れ去られた潜伏先を見つけたものの、相手の増援が来る前に少し無理して突入したもんだから立人が撃たれちゃいました!で続くー。ルマティがソマンド殿下を信じるのも勝手だが、王子っていう立場上自分の行動には多くの人間がついて来ちゃうもんだって自覚せんといかんよね。

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花咲ける青少年#15月下の巫女

前回、イズマル殿下のパーティにやってきたユージィンはナジェイラにお呼ばれしたのでありました。ナジェイラはやたら自信たっぷりで、花鹿周りのことも調査しきっていたらしくユージィンをムスターファ呼びしてみたり、ユージィンの前で何人の女が当てつけで死んでいったかと過去をほじくり返してやりたい放題。かと思えば望ましい答えじゃなかったからと言って平手打ちしたりとやたら気性の激しい人で、ユージィンに内心こいつが獣じゃねーか(意訳)と思われるのでありました。


一方アメリカのバーンズワース邸ではノエイ少尉がマレーシアルートで密入国したのが立人の知るところに。軍人だから潜伏のノウハウも心得ているってそういうもんなの?そこへルマティが外に出たいといいだすものの、当然ながらダメだしされて、さらには立人が刺のある言い方するもんだからルマティもご立腹ですよ。そうして抑圧された状況にルマティはそこいらの調度品にあたり散らして、こんな状況にさせるほどソマンド殿下は自分のことが嫌いなのかとしゃがみこんで涙を落とすのでありました。けども、子供のころは仲が良かったのにルマティが10歳になって東宮に気軽に行けなくなったころから遠ざけられ始めたから、ソマンド殿下は自分では何一つ決められない人だから、きっとソマンド殿下の侍従長とかのせいに違いないとか言い出しおった。まあそれも間違ってはいないんだろうが、ソマンド殿下が自分で何も決められないとか随分なこと言うな。ともあれ、ルマティはしばらく大人しくして隙を窺う作戦に出るらしいけど、立人がそんな演技に騙されてくれるもんかね?


ラギネイではアメリカ大使館にやってきた花鹿と寅之助はやっぱり門前払いされておりました。ハリーの名刺もわいろのゲンナマも無効で、仕方ないから強行突破して屋敷内へ転がり込んだところへ大使が出てきて、それがハリーの昔からの友人なんだからなんという無駄な努力。アメリカ大使のジムとやらからローゼンタールとバーンズワースの関係について聞いて、やっと花鹿もカールの態度の理由を理解できました。当然、ローゼンタールが凋落してバーンズワースが栄えることになった理由ってのはラギネイの石油利権なんだろうな。ユージィンのことは、さすがにフランスと国際問題にするほど馬鹿じゃないだろうってことで翌朝まで待機。


イズマル殿下のパーティにやってきたカールはフランスで記者やってるエディからユージィンがナジェイラと会ってると聞いて、ナジェイラのところへやってまいりました。でもナジェイラはカールが嫌いだそうでそこにいたのはユージィン一人。逃げたって言っても結構高いところにあるバルコニーしかないってのにどうやってどこへ逃げたんだ。まあ、それが不可能を可能にするナジェイラ様マジックなんだな、把握。ナジェイラの祖母が呪術的なことを請け負ってきた家系だそうで、ナジェイラのお家は王家とは違って権勢があるんだとか。ナジェイラも巫女として祭司の上に立っているとか。
ユージィンを(おもにナジェイラから)無事に返したことでカールは花鹿に借り返済。ローゼンタールの意向は派手に内紛させてソマンド殿下とルマティをどちらも退場させて、毒にも薬にもならない凡庸なイズマル殿下を即位させることなんだな。

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花咲ける青少年#14ぬくもり

ラギネイにやってきました二回目。
の前に、アメリカにいるノエイ少尉がルマティ殿下の侍従のセズンにマレーシアからの密航ルートでラギネイに戻り、ソマンド殿下に命をかけてどういうことなのかと聞きに行くとか言い出しおりました。セズンがボロ泣きして、兄上によりも敬愛しているとか、子安兄の陰謀なんだろうがセズンかわいそうに。きっとルマティ箱の話を盗み聞いているんだと思えば案の定。マレーシアからの密航ルートでラギネイに入るフラグですね。


で、ラギネイにやってきております花鹿たち。
イズマル殿下のパーティに行ったユージィンのために、一応アメリカ大使館にユージィンのことを知らせに行こう!と花鹿が言いだして寅之助も付いて行くのだけれど、使えるコネは使うってことでハリーの名刺を取りに戻った花鹿がついにカールと接近遭遇キター。エレベーターで一緒になった花鹿がVIP階に泊まっているのにどういう素性だろうかと不思議に思ったカールがそれを聞きかけたところで停電発生。閉所恐怖症のカールは気を失ってしまうのでありました。目を覚ましたカールは花鹿の部屋に運ばれていて、悪夢を見た痕の目覚めはいつだって最悪だったのに今回はスッキリ起きられたのが不思議だった模様。花鹿が手を握っててくれたからなんですね。カールの閉所恐怖症は6歳の時に井戸に落ちたのが原因だとか。井戸に落ちると枯れ井戸ならまだしも水があるところだと座れないから体力消耗するし、声が反響して外に響きにくいし、登りにくいしで大変つらい体験だと何かで見た気がする。カールご愁傷さま。閉所恐怖症で震えが止まらないカールの手を花鹿が握り、花鹿カリスマで震えを止めちゃいましたー。カールが落ちていくのが手に取るようにわかるな。けれども、花鹿の名字を聞いたカールはせっかく緩みかけていた気を引き締めて、もう大丈夫だからと立ち去ってしまうのでありました。花鹿はローゼンタールと言う姓を聞いても無反応だったけど、これはバーンズワースの事業にほとんどかかわってないから知らんということなのかね。


イズマル殿下のパーティにやってきたユージィンはリュミエールドパリの記者とかいうエディとやらに絡まれておりました。三流ゴシップ誌らしいが、海外のクーデターネタって受けるの?という気もする。ユージィンはイズマル殿下の好みど真ん中だったらしいが、殿下はその毛があるのか。ユージィンがそういうのを喚起しちゃう人だって方なのかね?バーンズワースとの反目を適当に口にしただけで釣れちゃうとかイズマル殿下は安いお方だ。顔立ち的にも王族カリスマが感じられんしのう。イズマル殿下のパーティから帰りかけたユージィンは、その館の真の支配者とやらのところに連行されるのでありました。まあ無論ナジェイラなのだが。

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